事務室環境から考える、賃貸事務所の選び方
以前、勤務先の本社が新しい事務所ビルに移転した際の体験談、というほど大袈裟ではないのだが、感じたことを少々綴ってみたい。
私が体験したのは、当時本社機能がいくつかの場所に分散していたものを、ひとつのビルに集約する、といったタイプの事務所移転であった。
このとき最も重視した賃貸事務所の選び方のポイントは、やはりコスト面であった。
というのは、当時その会社の本社機能は、大きく分けて3つのビルに分散しており、それぞれの拠点がそれなりの規模を有していたので、かなり規模の大きなビル(フロアー)を確保することが求められた。
その上で、現在の分散拠点による事務所経費を縮小することもあわせて求められた関係上、必然的にこういった選び方になってしまったのだろう。
幸い、アクセスについてはそんなに不便になったわけではないのだが、ちょっと困ったというか、戸惑ったのが、オフィスの天井高だ。
荷物を入れる前にはあまり気にならなかったのだが、実際レイアウティングしてみると、かなりの圧迫感を感じる。
もちろん、事前にきちんと計測していたので、「物が入らない」などということは起きなかったが、天井高のちょっとした違いにより、圧迫感の感じ方にこれだけの違いが出るものとは、正直思わなかった。
現在、事務所移転を検討されている皆さんにおかれては、ぜひ、その事務所の天井の高さについて、少し、気を配ってみて頂きたいと思う。
一過性のことではなく、毎日毎日のことなので、できれば余裕ある天井高を有する事務所を選択したいところだ。
賃貸事務所選びの上で、忘れてはならないポイントがある。
それは、事務所内の基本的設備環境(IT対応等のインフラ)についてである。
昨今の会社の事務所は、たとえそれほど大規模なオフィスでなくても、一般的に、社内LAN環境下でネットワークが組まれているようなケースが多いので、サーバー設置フロア・光ファイバーの敷設、十分な電気容量の確保、配線・電源等、その企業にとって必要なIT環境を十分支え得る設備環境を備えていることが必要と言えるだろう。
もしもこういった部分の設備が不十分な物件を借りた場合、これらに対する初期設備工事費用が別途必要になり、トータルで見たら、むしろ割高になってしまった…といったことにもなりかねない。
もっとも、近年の賃貸オフィスは、そういった部分に十分な配慮がなされた物件が多いので、比較的新しい物件については、それほど心配する必要は無いかもしれない。
が、それなりに築年数が経過している物件を候補として検討しておられるような場合、これらの要素についても、賃貸事務所の選び方のポイントとして認識しておく必要があるだろう。
また、空調設備についても、導入されるサーバー等の維持に支障の無い能力を有していることが求められる。
こういった点についても、留意しておきたい。
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